ファインバブルの基礎知識
ファインバブルは、
目に見えないとても小さな泡
ファインバブルとは、直径が100μm(マイクロメートル)、つまり0.1mmより小さな泡のこと。
毛穴の大きさの約10分の1とも言われていて、私たちが日常目にする泡よりも、ずっとずっと小さな泡なのです。
ファインバブルは泡の大きさによって、2つの種類に分かれます。
ファインバブルのうち、直径100μm未満で1μm(=0.001mm)より大きい泡が「マイクロバブル」。
マイクロバブルより小さい泡を「ウルトラファインバブル」と呼びます。
ウルトラファインバブルになると、微細なためバブルは見えず、水は透明のまま。浮力も小さすぎるので水中で浮上せず、刺激さえ与えなければ数週間〜数ヶ月の寿命があると報告されています。
ファインバブルとは、
どのような泡ですか?
わたしたちの生活とファインバブル
高速道路で
サービスエリアのトイレで使用している水量を99%削減しています。
機械の研削や部品洗浄で
機械部品に付着した油分の除去洗浄効率を90%向上させます。
野菜の成長促進で
大麦の発芽促進は46%向上、レタスの成長促進率も20%向上しました。
医療器具の滅菌で
滅菌ガス利用も併せ、滅菌処理時間を大幅に短縮することができます。
洗濯やお風呂などの
日常生活で洗濯の際の洗浄力を高めたり、お風呂では体表面温度を向上したり、シャワーによる肌の角層水分量の向上も実現しました。
ファインバブルは、
どのような産業に活用されていますか?
ファインバブルは、日本生まれの技術
気泡研究は、紀元前3世紀からはじまり、17世紀のガリレオや19世紀のポアソン、20世紀にはクリフトやグレイスによって気泡の運動に関する多くの研究が進められていきました。日本においても気泡研究の歴史は長く、特に最近では1990年前後から、マイクロバブルやウルトラファインバブルについての基礎研究や応用事例が報告され、日本はファインバブル技術の先進国となる礎を築いたのです。
ファインバブル産業は、
日本がリードしているのですか?
世界をリードする日本の活動
2010年ごろになると、国内でファインバブル技術の産業化の機運が高まり、産学官が連携して(一社)ファインバブル産業会の設立と同時に国際標準化活動を開始するなど日本発でファインバブル技術の国際展開活動が開始されました。ファインバブル技術は、消費者向け製品の実用化が急速に進んでいますが、産業応用はもとより、農業、医療、土木など幅広い分野での実用化も急速に進む見通しです。タイ、ベトナムなど海外でのファインバブル製品の市場化も順調に進んできています。
ファインバブルを世界に広めるにあたり、
どのような取り組みを行っていますか?
ファインバブルとSDGs
日本発でさまざまなアプリケーションが実用され、国連が採択した17項目のSDGsの達成に貢献する活動を行っています。
SDGsの達成に向けて、
どのような取り組みを行っていますか?
出典:ファインバブル産業会(FBIA)